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KA式炭酸ガス中和装置とは

炭酸ガス中和装置は、配管内で炭酸ガスの溶解、反応行うスタティックミキサー方式が一般的ですが、 KA式炭酸ガス中和装置は、回転翼剪断式の自吸式気液混合機「カーヴァスエアレーター」を用いて、専用に設計された反応槽で炭酸ガスの溶解、反応を行います。

カーヴァスエアレーター特有の微細気泡と通気撹拌力で、効率よくアルカリ排水と炭酸ガスを反応させます。 反応効率が高いので、pH12以上の排水でも、処理時間は短く、消費炭酸ガス量も少なくなります。 また、炭酸ガス供給部に排水がほとんど接しないので、スタティックミキサー式では困難な付着性の高い反応生成物(炭酸カルシウム等)が大量に発生する排水でも、長期間目詰まりなく運転することが出来ます。

炭酸ガス中和のメリット

リスクマネージメントの観点から、安全性の高い中和装置の必要性が高くなってきています。 炭酸ガスによるアルカリ性排水の中和は、硫酸と比べて取扱が容易な上、過剰に供給してもpHの異常低下が起こらないため、きわめて安全性の高い処理方法です。

①安全性が高い

中和剤に炭酸ガスを用いることで、過剰注入によるpHの異常低下が起こらないだけでなく、過剰注入で排水基準外まで低下した排水でも、強曝気することで排水基準内に戻すことが出来ます。

②操作が簡単

硫酸と比べ容易に放流範囲内にpHを制御できるので、操作が非常に簡単になります。

③取扱が容易

炭酸ガスによる中和方式なので、硫酸と比べて取扱が容易かつ安全です。

特徴

①効率よく中和

従来の装置と比べ高い反応効率が得られるため、炭酸ガス使用量が大幅に削減されます。 特に、高pH域での炭酸ガス消費量が理論必要量に極めて近い値を示します。

②目詰まりしにくく、維持管理が容易

回転翼剪断式であるKA式泡沫分離装置はミキサー式と違い、気泡供給機に反応生成物が接しにくいので、付着量が少なく、目詰まりによる清掃頻度が少なくなります。 一般的にカルシウム系アルカリ排水の中和は、反応生成物である炭酸カルシウムの付着により目詰まりを起こし、定期的な炭酸カルシウム除去が必要になります。

③装置がコンパクト

反応効率が高いため短時間(1分以内)での処理が可能となり、装置がコンパクトになります。

④pH12以上でも中和が可能

pH12以上の原水に対しても、炭酸ガスだけで中和できます。

④低圧供給

微妙な制御が可能です。

導入によるメリット

①目詰まりによるトラブルの解消

②コスト削減

本装置は、主にトンネル工事排水の中和に用いられ、効率の良い反応、簡単な操作、安定した性能を実現することにより、 大幅なランニングコストの削減(炭酸ガス使用量の削減と維持管理にかかるマンパワーの削減)と安全な処理が可能となります。

炭酸ガス中和比較