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硝化とは

硝化とは、Nitrosomonas、nitrobacter属などの独立栄養細菌がアンモニアを酸化することでエネルギーを獲得し、その代謝産物として硝酸を生成する反応です。

硝化槽の設計

アンモニア排泄量は、給餌、水温、魚介類の種類など、諸条件により変化します。 さらに、ろ材単位量当たりに処理できるアンモニア量も、ろ材の種類、水温、負荷量によって変化します。
弊社では、アンモニア排泄量を計算で推定し、社内試験より得られたろ材の硝化速度から、魚介類飼育に問題のないアンモニア濃度を維持できる硝化槽を設計しています。 魚介類が排泄するアンモニアは時間によって変化するので、硝化槽設計においてはこの時間によるアンモニアの変動も考慮しています。

ろ材

硝化槽のろ材には、重いが価格が安価なサンゴが多く用いられています。ただ、サンゴは洗浄が大変なので、硝化槽を含むシステムに工夫が必要となります。 弊社は、生物ろ過槽のろ材に、紐状接触材(軽量、比表面積が多い、空隙率が高い)とサンゴ(重いが低価格、pH調整能有)を併用しています。 第1ろ過槽には軽量、硝化能力の高く、SS補足能もある紐状接触材を用い、有機懸濁物とアンモニアを効率よく除去して負荷を最小限にします。 第2槽にはコストを考慮して安価なサンゴを用います。 併用で用いることで、ろ材のイニシャルコストと洗浄の問題を解決し、低コストかつ維持管理が容易な硝化槽になっています。

ろ材熟成サポート

硝化槽は、海水を流せばすぐにアンモニアが処理できるのではありません。アンモニアを処理するには、ろ材に十分量のバクテリアを繁殖させることが必要となります。 バクテリアが十分量繁殖するには、種菌を添加しても2〜4週間必要となります。硝化槽の熟成は、塩化アンモニウムを用い魚介類を飼育しない状態で行います。 そのため、実際に飼育を開始した時は、アンモニア以外の有機物の影響で処理能力が低下しますので、魚介類の投入には注意が必要になります。 弊社では、弊社硝化槽に適した熟成方法など、硝化槽が問題なく立ち上がるためのサポートをいたします。

水質分析

弊社では、以下のサポートも行っています。
 ・ろ材の硝化速度の調査
 ・飼育水の分析
 ・水質分析キットの紹介や水質測定機器の販売
 ・人工海水の販売
 ・硝化菌の販売