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KA式飼育システムとは

KA式飼育システムは、KA式泡沫分離装置を中核技術とし、紐状接触ろ材を用いた生物ろ過槽、水温調整装置、飼育水槽、循環ポンプで構成される閉鎖循環型の魚介類飼育システムです。 最大の汚濁源である魚介類により排泄される体表粘液を、強力な泡沫分離装置で瞬時に全処理することが最大の特徴です。 さらに、高性能の泡沫分離装置の実が有するガス交換能(炭酸ガス除去、酸素供給)と細菌類の増殖抑制により、より自然海水に近い水質を実現することで、安定した飼育を行うことができます。

システムの特徴

@汚濁物質の迅速な除去と細菌類の増殖抑制

泡沫分離装置は生物ろ過と違い処理が短時間なため、 体表粘液など従来のろ過方式では処理しにくいコロイド状の汚濁物質を瞬時に除去することができ、 水質の悪化を短時間で改善できます。 また、安定泡沫には細菌類が濃縮するため、泡と一緒に細菌類が除去されることで、飼育海水の細菌類の増殖が抑制されます。

A高いガス交換(曝気、脱気)能力

泡沫分離装置に組み込まれている強力な曝気装置でもある「カーヴァスエアレーター」により大量の空気を飼育水に供給することで、 飼育水槽で消費された酸素の供給と魚介類より排泄された炭酸ガスの除去が効果的に行われます。 飼育海水は、夜間において溶存酸素の低下や炭酸ガスの上昇が顕著になり、昼夜通して良好な水質を維持するには強力なガス交換は必要不可欠です。 KA式泡沫分離装置は、他の装置では見られない最大の特徴である大量微細気泡により、より自然海水に近いガス状態を維持することができ、 昼夜通して安定した水質(DO、pH)が得られます。

B生物ろ過槽の性能向上

生物ろ過槽に送水する全水量を泡沫分離装置で前処理することにより、
  1.負荷変動を緩和(負荷の平滑化)
  2.負荷量を低減
  3.硝化能力を低下させるBOD源を除去
  4.難除去性物質(イカスミ等)を短時間で除去
することで、安定した性能(アンモニア、亜硝酸の硝化)が得られます。 また、生物ろ過槽に送水される時点で負荷が低減されるので、生物ろ過槽のコンパクト化が可能になります。

C維持管理が容易

1.KA式泡沫分離装置は目詰まり、送気変動がないため、気泡量の調整
  が不要です。
2.多機能型浄化装置であるKA式泡沫分離装置を使用することで、システ
  ムが簡素化になり、メンテナンスが容易になります。
3.KA式泡沫分離装置により生物ろ過槽にかかる負荷を軽減、軽量かつ
  目詰まりしにくいろ材の使用により、重労働であるろ材の洗浄が容易か
  つ頻度が少なくなります。
4.泡の発生量の変化で魚介類の変化を早期に発見することができます。

他の泡沫分離組込型飼育システムとの違い

本システムは強力な泡沫分離装置を生物ろ過槽の前に組み込み、浄化システムに送水される飼育海水の全量を処理することが特徴です。 泡沫分離装置を組み込んだ一般的な閉鎖循環型陸上養殖システムは、ろ過槽や受水槽からポンプで単独の泡沫分離処理ライン(分岐循環)に送水して処理を行い、 再びろ過槽や受水槽に返送しています。

実施例(設備改善例)

【蓄養施設】

泡沫分離・生物ろ過 飼育水槽
スルメイカ 安定泡沫

【研究施設】

システム全景  泡沫分離装置
生物ろ過槽(紐状接触ろ材) 安定泡沫

基本仕様(1m3仕様)

* 水槽規模(300L〜50m3)に応じて仕様打ち合わせの上、個別に設計
   製作いたします。