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閉鎖循環式あわび陸上養殖システム

KA式閉鎖循環アワビ陸上養殖システムは、自然を再現することをコンセプトに、泡沫分離装置を中核技術に据えてシステムを開発しました。
本システムは、高度水質浄化システム、温調システム、アワビに最適な構造の飼育水槽、循環ポンプ、ブロワーで構成されています。 10〜20%/日の換水を基本としていますが、内陸で海水が容易かつ豊富に得られない場合は、脱窒装置などの機器を導入することにより、換水率を完全閉鎖循環養殖のレベルまで低減することが可能となります。

【クロアワビ陸上養殖設備(蒲郡市役所)】

特徴

@閉鎖循環式陸上養殖を可能とする強力な泡沫分離装置

アワビが排泄する体表粘液は水質汚濁の原因となるため、素早く水中より除去することが重要になります。生物処理は除去に時間がかかるため、生物ろ過槽のみのシステムの場合、一時的に水質が悪化します。
一方、物理処理である泡沫分離装置は、汚濁物質を瞬時に気泡に吸着、素早く汚濁物質を吸着した泡沫を除去するため、給餌等による水質悪化を短時間に改善(ピークカット)します。泡沫分離装置で水質の安定化を実現することにより、高密度の閉鎖循環養殖が可能となります。

【コンテナ式アワビ陸上養殖設備】
  

Aアワビに適した飼育水槽

魚類と異なり動きが少ないアワビの養殖においては、アワビ自身が排出する体表粘液を周囲環境から素早く取り除くことが必要となります。本システムは、流れを考慮した飼育水槽により、効率よく体表粘液を飼育水槽から排出します。飼育水槽から排出した体表粘液は、後段の強力な泡沫分離装置により素早く系外に除去され、アワビに最適な飼育環境が長期間にわたり維持できます。

B自然に近いGASバランス

閉鎖循環養殖においては、呼吸による炭酸ガス濃度の上昇により、飼育海水中のガスバランスが崩れるため、良好な水質を維持するには強力なガス交換が必要不可欠になります。 本システムは、泡沫分離装置に組み込まれている強力な曝気装置でもある「カーヴァスエアレーター」により大量の空気を飼育水に供給することで、 純酸素曝気や化学的有機物処理では得られないガスバランスを実現し、昼夜通して安定した水質が得られます。

C閉鎖循環式養殖システムのコンパクト化

生物ろ過槽に送水する全水量を泡沫分離装置であらかじめ処理し、負荷量(アンモニア、BOD)を低減することで、生物ろ過槽の処理(アンモニア、亜硝酸の硝化)が安定するだけでなく、コンパクト化が可能になります。

D安全性の高い脱窒装置

独自開発した制御システムにより、硫化水素によるリスクが無くなりました。独立光合成細菌による脱窒方法を採用することで、従来の脱窒装置が抱える、有機物添加、低DO処理水の問題を解決しました。

標準仕様