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泡沫分離法

泡沫分離とは、気泡の気液界面に汚濁物質が吸着・濃縮する性質を利用して、水中より汚濁物質を分離除去する浮上分離の一種です。気泡と水の境目(気液界面)に存在する数μmのマイクロレイヤと呼ばれる薄膜は、蛋白質、脂質、細菌等様々な物質が吸着・濃縮する性質があります。 この界面に吸着・濃縮した物質が発泡性を有する場合には、水面上に消えにくい泡の層(以下、安定泡沫と呼ぶ)を形成します。 この現象は身近なところでも見ることができ、冬の日本海沿岸岩礁地帯で海の荒れた日に見られる発泡現象や鍋のアクなどが代表的です。 泡沫分離は、この水面に形成される安定泡沫を除去することで、水中より汚濁物質を分離・濃縮する技術です。


吸着原理

魚介類は体表粘液(蛋白質の一種)を分泌しており、この物質は界面活性を有し、気泡や様々な懸濁物と吸着する性質を持っています。 飼育水中では、体表粘液は懸濁物と吸着し複合体を形成しています。 飼育水に気泡を供給すると、飼育水中の体表粘液と懸濁物の複合体は気泡の気液界面に強く結合して浮上し、水面上に粘性の高い安定泡沫を形成します。

吸着理論

水質浄化機構

KA式泡沫分離装置は、
 @ 微細気泡を水中に供給
 A 汚濁物質が微細気泡と接触し、気泡の気液界面に吸着
 B 汚濁物質を吸着した気泡が水面に向かって上昇
 C 水面で気泡は破裂することなく、次々に浮上する気泡によって、
   水面に気泡層(安定泡沫)を形成
 D 供給された空気が、排泡口から排気される際の風力を利用し、
   安定泡沫を系外に排出
することによって、水中より汚濁物質を除去します。

泡沫分離浄化機構